おはようございます。
田舎町の高校教師「こうまる」です。
今日は「関わりの質」というテーマで
お話ししていきたいんですけど
皆さんも4月に入り「新年度」が
スタートされたかと思います。
新しい環境で期待と不安に胸を膨らませている人。
または同じ環境で徐々に仕事にも慣れ
余裕が生まれてきた人。
様々な感情を持ちスタートされた思います。
ちなみに私はというと・・・
「テンション爆上がり」でした(笑)
新しいクラスに新しいメンバー。
そして野球部は春と夏の公式戦が始まり球春到来。
そして今年度は自分が新行事を企画していることもあり
誰よりもテンション高く興奮した状態で1年がスタートすることとなりました←落ち着け(笑)
そして教師としての新年度のスタートは
「始業式」
そして
「着任式」
です。
中でも「着任式」は俺の中で特に緊張の一瞬なのです。
なぜかというと
「担任発表」
があるからです。
子どもたちの前で1年生から順番に担任の先生が発表されていきます。
その瞬間に「子どもたちがどんな反応をするかな?」とか「どんな表情をするかな」とか色々考えてしまうと
不安で夜も眠れなくなります※結構ガチ
そんな期待もあり不安もあり、1年で最も緊張するであろう着任式がいよいよ始まりました。
私の今年の担当は2年生でした。
1年生から順番に担任の先生が発表されていき、いよいよ2年生の順番が回ってきました。
私は2年生の中でもかなり序盤の発表です。
緊張感はMAXまで高まりいよいよ自分の名前が呼ばれます。
「2年○組、こうまる先生」
するとどうでしょう・・・
大歓声が沸き起こりました!!!
※本当に良かった・・・(笑)
こんなまだまだ若く未熟な俺の名前を聞いて、大歓声を上げてくれた子どもたち。
本当にありがとう!(笑)
感謝の気持ちが心の底から込み上げてくると共に
「この子たちと全力で向き合うぞ」
「この子たちのために今年も全力で汗を流すぞ」
と決意を新たにしたこーへーだったのですが
よく考えるとここに「関わりの質」というヒントが隠されているのではないか?と考えたのです。
実はこの学年私は持ち上がりだったので、去年1年間も入学から担任として指導をしていた学年だったのですが
着任式後も私のクラスになれなかった子どもたちから
「こうまる先生のクラスが良かったです・・・」
とかなりの子どもから声をかけてもらったのです。
しかもこれが
学年問わず男女問わず声をかけてもらったのが驚きでした。
他学年の生徒からもそんなふうに言ってもらえたのは、さすがにびっくりしましたが・・・
でもそこにはしっかりとした理由があります。
それは私が昨年心がけていた自分ルールにあります。
「誰よりも生徒のために時間をかけること」
「誰よりも生徒に関心を持ち、声をかけ続けること」
この2つです。
生徒が髪を切ってきた時には「髪型良いやん!めちゃ似合ってるよ!」と明るく声をかける。
逆に生徒の表情が暗い時は「どうした?なんかいつもより元気ないやん」と声をかける。
生徒が部活動などで結果を残した時には「おめでとう!めっちゃ努力してたもんな!俺も最高に嬉しいわ!」と一緒に喜びを分かち合う。
そんなことを自分のクラスの子だけでなく、他クラスの生徒や他学年の生徒、男女関係なく声をかけ続けました。
教師として本当にシンプルなことですが
これを実践できている教師は本当に少ないと思います。
同僚からも「こうまるは生徒との会話に時間を惜しまないよな」なんて言ってもらえたりもしました。
でも私にとっては当たり前の行動でした。
何よりも優先するのは「生徒とコミュニケーションを取ること」であるからです。
もちろんこんな偉そうに言っている私ですが、何百人もいる生徒全員と日々コミュニケーションをはかれているわけではありません。
またもちろんのことですが、生徒も人間なので「私と相性の悪い生徒」もいます。
これは実際に卒業生の子から言われたことですが
「こうまる先生は最初めちゃめちゃ馴れ馴れしくてうざかった(笑)」
と暴露されたこともあります・・・
※今では卒業後も連絡をくれたり、学校にまで会いに来てくれたりと、とても良好な関係を築けています。
なので実際にコミュニケーションを図っていても「なかなかうまく良さを引き出せないな」とか「なかなか自己開示してくれないな」といった瞬間は幾度となくあります。
でもだからと言ってコミュニケーションを図ることをやめることは一切ありません。
話しかけ続けます。(笑)←ちょっとうざい
もちろん相手の様子を見て、少し距離を置いたりすることはあります。
それでも「俺は関心を持っているよ」「気にかけているよ」といったメッセージは常に送るようにしています。
相手がどうであれ
こちらは常に120%の熱量で子どもたちと向き合うのです。
これが私は一番大事なことだと思っています。
その結果私を必要としてくれる人は、必要としてくれればいいし
他の先生の方が相性が良ければ、その人を頼ってくれて全然いいんです。
でもこちらが全身全霊で向き合わなかったら子どもたちに失礼です。
教師として絶対にやらなければならないのは
「常に全力で子どもたちと向き合うこと」
これに尽きます。
そして何より大人が忘れてしまうのは
子どもたちもそれを感じ取るということ
子どもは馬鹿ではありません。
そういった教師の心の奥底の感情をしっかりと読み取ってくれます。
だから口ではどんなに調子の良いことを言っていても、心の奥底で
「面倒くさいな」「こいつら本当に馬鹿だよな」
とか思いながら接しているうちは
子どもたちと本当の信頼関係は築けない
そう思っています。
だからこそ私はこどもたちと常に本音で向き合います。
子どもたちに嘘はバレます。
だから弱みだって見せることはあります。
でもそれでいいんです。
教師だって人間ですから。
「先生って案外俺らと似てるんだな」とか思ってくれればラッキーです。
子どもたちとの心の距離はグッと近くなります。
そんな私の子どもたちに対する思いを子どもたちが汲み取ってくれた結果が、着任式での大歓声につながったのでは?なんて思ったわけです。
子どもたちと常に全力で向き合う。
そんな毎日の積み重ねが「関わりの質」となって現れたのではないかと思っています。
でもここで満足するわけにはいきません。
自分自身もっともっと成長して子どもたちを引き上げるような存在になること。
そしてもっともっと子どもたちの可能性を引き出す。そんな高校教師でありたい。
そんな決意を新たにした新年度のスタートでした。
本日はこんなところで。
ありがとうございました!
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