「負ける悔しさ」こそ本質

俺は高校教師をしております。

そして高校教師として部活動の指導にも携わっています(結構どっぷり笑)

現役の時に達成できなかった「甲子園出場」という目標に向かって、指導者として日々高校野球に打ち込む毎日です。※今は監督ではなく一コーチとして携わっています。

20代を過ぎ一社会人になりながらも、まるで青春時代と同じような「勝って喜び負けて泣く」と言った感動を子どもたちと分かち合う。そんな瞬間に立ち会えることに日々喜びを感じているわけなのですが。。。

勝負をしていればもちろん勝つこともあれば、負けることもあります。そしてそんな勝負の世界では負けることの方が圧倒的に多いです。

そして最近久々に「悔しい負け」を経験しましたので、記事にしていこうと思います。

2022年の大晦日に「自分の弱さ」を再認識しスタートした2023年。

今まで前日の深酒が仇となって、昼まで爆睡していた休日の朝の時間は、早起きして自分を向上させるための「学ぶ」時間に変わった。

今まで見栄を張るためのブランド物や無意味な飲み会に使っていたお金は、自分自身を向上させるための「学び」に投資するようになった。

そこから様々なコミュニティに所属し、新しい情報に触れる機会も増えた。

そうすることで自分自身の指導もアップデートしていったのだ。

そして新しい情報を日々インプットし、選手に対してアウトプットして実践させる。正直今までにない手応えを感じていた。

「これはいけるぞ」「本当にこいつらとなら甲子園に行ける」

そして選手たちも結果ですぐに応えてくれた。

3月上旬の春先の練習試合。

春の選抜甲子園に出場が決まっていた他県の強豪校に大差で勝利したのだ。それも完封勝ちというほぼ完璧な内容。

「今までの取り組みに間違いはない」

このままいけば春の大会でも絶対に結果が残せる。そう思っていた。

しかし大会を前に暗雲が垂れ込める。

選抜出場校を完封したエースが怪我で戦線離脱。そこに続き内野手のレギュラーと正捕手も怪我で離脱。中心選手3名を欠く危機的状況となったのだ。

目前に迫る大会。しかしやるしかない。

俺は選手達を信じた。

しかし選手達の動揺は想像以上だった。

初戦からまさかのコールド負け。

なんとか県大会の出場権は勝ち取ったものの、迎えた県大会の初戦。

まさかの完封負け。

正直現実を受け入れるのに時間をかかりました。

「なぜ?」「どうして?」「今までの努力は間違っていたのか?」

完全に自信を喪失しました。

試合が終わりしばらくぼーっとしながら、チームの今までを振り返りましたが、やはり結論として出てきたのは

「結果が全てである」ということ。

どんな練習をしたとしても、どんな指導をしたとしても、「勝たなければ」選手の自信には繋がりません。

この現実から逃げてはいけないんだなと。

よく言われるのは「勝利至上主義」と「人間教育」の2つ。

極端な話「勝てば何をしてもいい。部活だけ一生懸命やればいい」という指導と「うちは人間教育をモットーにしているから勝てなくてもいい」という指導の2択になることが非常に多い。

でも俺は両方を求めたい。

結果を残すことは当然で、人間教育もしっかりと行う。そうすることが全ての子供達を最大限成長させて、尚且つ自信を持たせて自己肯定感を爆上げさせる。そして社会全体もしくは日本・世界全体を良くすることに繋がる。

そう俺は信じている。

だからこそ今年の春は結果を残したかった。

しかし選手に結果を出させてあげることができなかった。悔しさ以外の何者でもない。

だからこそこの現実から逃げない。

結果が出ない=過去の行動、努力の方向性が間違っていたということ

結果が出ない=今までの基準が甘かったということ

それ以外の何者でもない。

この現実としっかりと向き合って「同じ結果にならないためにはどうするか?」「今一度どんな努力をするべきなのか?」「どんな基準を持って行動するのか?」

を考えてひたすら行動するのみやなと。

誰よりも悔しい気持ちはありつつも、俺より悔しいのは選手達。

俺が下を向いている暇はない。

この敗戦を糧に夏に向けて、もう一度「強いチーム」を作ります。

甲子園に向けて再スタートの1日となりました。

本日はここまで!ありがとうございました!

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