心と心が繋がる瞬間

ご無沙汰になってしまいました。

田舎町の高校教師「こうまる」です。

本日は「心と心月なる瞬間」なんて

ちょっとロマンチックなテーマで綴っていきたいと思います(笑)

2年生を持ち始めてはや半年が経ちました。

新しく担任を持った子達も徐々に馴染み始め

クラス経営もだいぶ安定してきました。

何よりも私自身が生徒に対して求める「基準」

これが生徒にしっかりと伝わり

理解した上で子どもたちが行動に移してくれているので

とても助かっています。

私自身が何を大事にして生徒たちと関わっているのか。

それを生徒に伝わるまで根気強く丁寧に言葉を噛み砕いて伝え続ける。

これしか方法はありません。

何事も「近道やチートな裏技」などが存在しないのと同じです。

※あるのはポケモンのふしぎなアメくらいでしょう(笑)

そして夏休みが終わると皆さんも経験があるかと思いますが

「三者面談」が行われるわけです。

親の前で自分の学校生活について

あーでもない、こーでもない、もっとこうした方が良いと

暴露されていくあの感じ。

あまり好きではなかった人多いのではないでしょうか?(笑)

ただ高校教師という私の立場からすると

とても貴重な時間なんです。

生徒本人だけでなく保護者の方と話ができる貴重な機会ですし

・どんな経緯でうちの学校を受験したのか

・学校では見せない家での様子

・親にしか話していなかった子どもの本音

・学校に対する意見や要望など

といったように普段なかなか話すことができない内容も

三者面談という機会を通じて聞くことができるんですね。

うちの学校でも先生によっては「三者面談が苦手で億劫だ」「親に何言われるかわからないから怖い」という人も少なくありませんが

私は大好きです。(笑)

何か言われてしまった時はその時です。

しっかりと受け入れて反省し次に活かせばいいのです。

それこそ指摘してくれた保護者の方に感謝です。

もっと素晴らしい先生になるチャンスをもらったわけですから。

てなわけで前置きが長くなりましたが

本日はそんな三者面談でのエピソードをひとつ。

今年度から担任を持った女子生徒Aとの三者面談を実施しました。

(便宜上A子さんと呼びます)

三者面談が始まって1分もしない時でした。

A子さんのお母さんから開口一番

「こうまる先生が担任で良かった!!!」

いきなりの言葉に嬉しいを通り越してビックリ(笑)

そこからお母さんが30分ほど話し続けるという展開に

生徒と私はどうしていいのやらといった感じ・・・(笑)

しかしこれだけお母さんの熱量が高まるのも理由がりました。

A子は昔から今まで家で先生の話をすることがほとんどなかったそうです。

そして前の年にいろいろな人間関係のトラブルがあり

軽い人間不信のような状態に。

元々大人をあまり信用するタイプではない子が

人間関係のトラブルでさらに人を信じようとしなくなってしまった。

お母さんは正直かなり困っていたようです。

高校2年生はこれから進路のことも考えなければなりません。

「この子は誰を頼って進路を決めていくのだろうか」

「この子を導いてくれる先生は現れるのだろうか」

「本当にこのままの状態で大丈夫なのだろうか」

様々な不安がお母さんに押し寄せていたようでした。

しかしそこに現れたのが・・・

「私」ということでした(笑)

4月に私が担任になってから

家で先生の話をよくするようになったと!!!

こうまるさんがこんなこと言ってた」

こうまるさんがこんなことしてた」

お母さんは不思議で不思議で仕方がなかったと。

「こうまる先生って一体どんな人なんだろう?」

お母さんが私に興味を持ってくれた矢先

体育祭が行われました。

お母さんはそこでの私と生徒との関わり方を見て

「間違いない」

と確信を持ってくれたそうです(笑)

生徒の声に一生懸命耳を傾け

時には強く厳しい言葉で生徒たちを引っ張ったり

でも常に全力で生徒と共に体育祭を楽しみ

みんなを盛り上げる姿を見て

「A子にはこの先生しかいない」

と思っていただけたんです。

でも当の私はというと

全然特別なことをしている意識はなかったんです。

私はただ目の前の生徒と全力で向き合った。

生徒の言葉に一生懸命耳を傾けた。

みんなと汗を流すのが楽しいから全力で盛り上げて楽しんだ。

ただそれだけなんです。

でもこれがA子をはじめお母さんの目に特別に映ったということは

「みんな当たり前のことができていない」ということなんです。

裏を返せば

私は当たり前のことを全力でやり切ったから

生徒と信頼関係を築くことができた。

生徒のお母さんも私のことを信頼してくれた。

至ってシンプルです。

そんな生徒の保護者とも熱く深い会話ができる。

それも三者面談の醍醐味です。

今回はここまで。

ありがとうございました!

PS、その後、A子とお母さんの熱量も最高レベルまで達し、この三者面談は過去最高レベルで長時間に及ぶ三者面談となりました(笑)

コメント

タイトルとURLをコピーしました